動く鉢オーナの育成の様子

Facebookグループ

2020年10月以降、動く鉢オーナとプロジェクトメンバーにおけるフェイスブックグループにて、オンライン上での交流、農業の専門家からの育成のアドバイスを受けながら活動をしてきた様子と参加さんの感想などを報告します。

Sご家族

〈オーナになり参加したご感想〉
我が家は南にベランダがあるマンションなので、日当たりはよいものと思っていましたが、今回の栽培を通じて、冬場は太陽の位置が低く、ベランダの壁が邪魔になって日が当たりにくいことを発見しました。またエアコンの室外機の風を受けるため、エンドウにとってはかなり過酷な環境下だったものと推測します。実際、発芽から割と最近まで、細長く徒長した状態でした。(12月に3331へ出かけた際、3331の立派なエンドウとのギャップに、家族全員でショックを受けたものです)

 

しかし節分以降は、徐々に日が当たる時間が増え、それとともにエンドウの成長は加速しています。背が伸びるほど、より日当たりもよくなるため、茎がとてもしっかりしてきました。今後の成長が楽しみです。

 

またスミレとカレンデュラは、田中先生のご助言を受け、ペットボトルのポットに種まきして、室内で育てました。残念ながら、カレンデュラは発芽できませんでしたが、スミレはすぐに発芽し、少しずつ大きくなっています。つい先日、動く鉢の方に移植しました。春に花を咲かせてくれるのが楽しみです。またポットからは、スミレだけでなく、たくさんの雑草が芽吹いたのも楽しかったです。土には、こんなにも種が混じっているのですね。

 

当初は鉢を持ち寄ったりできるかなと思っていましたが、コロナ禍で実現できず残念でした。(とは言え、鉢はかなり重たいので、我が家のようにマンションのベランダに入れてしまうと、持ち出しは困難を極めそうです)また、もう少し参加者が多いかなと思っていたのですが、かえっていつものメンバー感があって良かったような気もします。

 

普段の生活では触れることのできない体験を通じて、世の中の見方が少しだけ変わったように感じます。また外出がはばかられる中、家の中にいても、いつもと違う体験ができるのはとても貴重でした。ありがとうございました。


ワークショップについて:
ワークショップは、どれも楽しかったです。

田中先生の講義は、わかりやすく、身近な土でも知らないことが多いことに気付かされました。都心に住んでいると、土そのものが貴重な存在ですよね。ちょうど鉢と土が届いたばかりだったため、子ども達と一緒になって土に触れ、触感やかおりを楽しみました。ガラス質の成分がキラキラ光っていることは、田中先生の講義を契機に気付いたような気がします。10歳の長女は熱心に聞き入っていました。

 

栗田さんの藁のワークショップも、家族みんなで楽しみました。藁は、農家出身の私にとっては懐かしい素材ですが、東京育ちの子供達にはなかなかお目にかかれない代物です。「藁」というは知っている夫も、とても硬い素材であること、濡れると柔らかくなることなど、実際に触れてみないと気付かないことも多かったようです。かくいう私も、藁で何かを作ったことはなかったため、新鮮な気持ちで取り組むことができました。このワークショップ以降、日本の工芸品(カゴなど地元の植物を利用したもの)が気になるようになりました。ワークショップで作った作品は、今も飾っているのですが、自然のものが家の中にあるだけでとてもリラックスできるような気がします。

 

村山さんの緑画も、家族みんなで楽しみました。(楽しみすぎたせいか写真を一枚も撮っていませんでした) 植物は、夫と近所を散策しながら集めましたが、 都心の植物は、ほとんどが誰かの所有物なのですよね。 なかなか採取可能な植物が見つからずに苦労しました。良い思い出です。また、描く際に植物をつぶすと、植物それぞれの香りが感じられて、とてもおもしろかったです。特に檸檬の木の葉から、檸檬の果実と同じ香りがしたため、家族みんなで盛り上がりました。色も、思ったよりも色が薄かったり、逆に濃かったり、予想と違う色が出たりと、本当に大変楽しく取り組みました。作品はその後、部屋に飾っていますが、色の変化はまだ全然感じられません。

何と、これは森のテラスさんの土の中にあったさつまいもからスイートポテトをつくった報告でした。今回時期的にさつまいも畑の土を森のテラスさんからご提供いただき、その中にあったもので、さつまいもほりを自宅で出来たようです。

種蒔き。

エンドウ豆の種を蒔いたところ。周りにあるのは、葉牡丹で、冬前の彩としてお送りしたものです。

エンドウ豆は、2種。むらさきのエンドウ、青エンドウ豆を計5個の種を皆蒔いて、冬に入っていましたが、元気に育っています。

生命力旺盛。

カレンデュラは発芽しなかったけれど雑草が育った発芽用ポットを眺める親子とお知らせいただきました。

藁のワークショップの様子。

緑画ワークショップで描いた作品。

葉牡丹の横はポットから移植したスミレ、と連絡いただきました。

Sご家族

〈オーナになり参加したご感想〉
01到着から植えこみ

息子が興味津々で土に触っていました。土のずっしりとした重みや匂いも感じられて、土自体も生きものなのかなと考えたりしました。60㎝角の鉢は思った以上の重量で、春以降外に出す時の移動が大変だなと感じています笑

02発芽~

最終的に発芽したのは4つでした。息子が芽を触ろうとするのを止めるのが大変でした。少し大きくなってからベランダに出しましたが、外に出してから冬の間写真を全然撮っておりませんすみません汗)

03最近

息子がいたずらしそう+室内に入れるタイミングを逃し結局ひと冬ベランダに出しっぱなしになりました。この1,2週間で少し暖かくなってから4つの株のうち特に2つが大きく育っています。それ以外の一株は土に突き刺しただけの支柱ではうまく絡まなかったようでひょろひょろしています。もっと暖かくなって元気になってくれたらよいのですが、近所の妻実家の庭に地植えしてあげようかと考えています。

全体の感想:

(前にも感想で書いたと思いますが)リモートでの交流がアットホームな雰囲気で思っていた以上に楽しい時間でした。土壌のことや生育については引き続き学んでいけたらと思います。同時に対面でしか感じられないコミュニケーションもあるとも感じました。春以降に村山さんはじめ先生方や他の参加者の方とお会いして豆の収穫を皆で共有できるのを楽しみにしています。

近所の街なかに繰り出して近所の人と仲良くなったり友人を誘って皆でマメを共有したり交流が広がるような活用も考えてみたいと思います。子供でも引っ張れる小型版の動く鉢があったら良いなと思うのですが、同じコンセプト+デザインで自作してみてもよいでしょうか?

 

現在台東区鶯谷のエリアで都市養蜂を準備中でして、将来的には、地域内の庭先ベランダ、屋上で蜜源を育てたり、緑を増やしていくプロジェクトを構想中です。また、自分の仕事場付近(北区滝野川)でも空家をリノベーションしたり、地域の人が集まる場所づくりをしたいと考えており、これらの活動の中で、コミュニケーションのきっかけとしての動く鉢を活用させていただけたらありがたいなと考えております。

レクチャーやワークショップの感想:

造園関係の設計をしている関係もあり、田中先生の土壌レクチャー、栗田さん村山さんのワークショップは身近な自然素材を、いつもと異なった視点で捉える、あるいは深く考えられる良い機会になりました。3歳児には少し早かったようなので、もう少し大きくなったら「緑画」や「藁でものづくり」を自宅で楽しんでみたいと思っています。

動く鉢と土などのセットが届いた様子。

底に水抜けと空気を通す穴があいているため、網を用意しましたが、軽石などを忘れてしまい、はじめに土が少し漏れてしまいました、すみませんでしたー!

土嚢袋3袋を鉢に入れる様子。

日当たりの良い場所に置かれた鉢。

エンドウ豆の芽。

寒い時期に入るところもあり、少しヒョロっとしているようですね。

力強く大きくなっています。

緑画ワークショップの様子。

Mさん

〈オーナになり参加したご感想〉
レクチャーもワークショップも私にとって非常に貴重な体験になりました。
幼少期は田舎で育ったので、土や藁、植物など、自然は非常に身近な存在だったのですが、

大人になり都会で長く生きるうちに、そのリアルな手触りや匂いを忘れかけていた気がします。

記憶や感触を思い出していくような、そんな気づきを毎回少しずついただけたように思います。

そして、植物とのつきあいがより愛おしくなりました。

水の抜けをよくするために、皆さん軽石や砂利など工夫していただきました。

力強く芽を出していますね。

こちら、藍の苗といいましょうか、茎のところで切ったものを水につけると1日で根を伸ばしてくる生命力なのですが、この苗をオーナの方に時期的のあったため送りました。種が出ていたら、今年蒔けると思います。

葉牡丹も綺麗ですね。彩として鉢に野菜だけではなくてもいいですね。

藁のワークショップの作品。

緑画ワークショップの時の作品。ファションモデルのようでいいですね。

順調に成長したようですね。実になったでしょうか?

植物で絵を描く「緑画」


第三回

レクチャー+ワークショップを行いました!

日時:2020年12月5日(日曜日)
講師:村山修二郎(プロジェクトリーダー)

最初に、村山の植物を介した制作や活動の紹介をしました。

ワークショップの説明を行い、集めて来た植物の話しをしました。

緑画デモンストレーション。

事前に、身近な植物を採取していただきました。植物は採ってしまうと水分がどんどん抜けていくため、制作日の前日か数日前くらいの時間の中で植物を探してくることとしました。参加者さんは、様々な植物を用意されていて、皆同じでないのも面白いワークショップになる予感。この植物で絵を描く手法を、「緑画(りょくが/村山の造語)」と名付け、植物の草葉、花、実、根などを用い、手で紙や壁などに直接擦り付けて描きます。いわゆる、人間の持つ五感をフルに使うことになります。植物の様々な香り、手触り、変化する色彩など植物の持つ様々な要素を受け取りながら描く自然体験と芸術体験ができまることになります。
まず、植物を介した作品や活動を紹介する話しをし、緑画の説明とデモンストレーションを行いました。そして、各自が用意した植物で緑画体験となりました。皆が思いおもいに描いて行きます。この手法は、過程、体感がすべてです。教えると言う言葉はありません。香り、触れる触覚、色彩の変化などから子どもころに呼び戻さられるように描きます。手で描くため、すべて思い通りには行かないため、味のあるタッチや線が出てきます。色も自然の色なので、とても柔らかで美しいです。上手い下手と言う概念がない世界です。みなさんとても素敵な絵になっていました。皆で見せ合って共有もしました。最後に、描き終わったら、残った植物が出ます。これらは、すべて植物に感謝し土に還すことをお話しワークショップは終了しました。


つかう藁かざる藁


第二回

レクチャー+ワークショップを行いました!

日時:2020年11月22日(日)
講師:栗田朋恵(プロジェクトメンバー)

ご実家の畑の藁を使ったワークショップを今回行っていただくことになりました。事前に参加者さんには、1束送っていまして、ワークショップ当日には少し藁を湿らせた状態でスタート。

栗田さんは、長野県小谷村生まれ。東京藝大学を卒業しています。現在は、長野県認定の登山ガイド(信州登山案内人)。

長野県北部、北アルプスの北端に位置する小谷村は村の80%が森林の山村。豊かな地域での活動はとても素敵なものばかりです。

栗田さんから、タワシつくりを教えていただき、藁で編んで輪をつくる方法もお聞きし、家族で協力してつくったり、思いおもいに藁の感触を確かめながら創造的につくりました。自然物を造形することは、生活の中や飾りなどで少し前の日本ではごく当たり前の話し。そんな日本人の潜在性に宿してる感覚や記憶が呼び覚まされて行くような感じもしました。遠隔でのワークショップも、一つの素材により、離れていても何かつながっている不思議な感覚になりました。今回は、偶然にも兵庫、富山、長野、秋田、東京と仕事の関係などで広くいろんなところからの参加でした。遠隔でのワークショップの可能性を感じる機会にもなりました。


ひとにぎりの土は世界とつながっている

第一回

講演+動く鉢スタートレクチャーを行いました!

日時:2020年10月24日(土)

講師:田中 樹(プロジェクトアドバイザー)

第一回目として、田中樹先生の遠隔(ZOOM)での講演と動く鉢のスタートに合わせて様々なアドバイスをいただきました。土をめぐるお話しはとてもわかりやすく楽しく、学びの多い時間になりました。

動く鉢における、土の扱い方や種を蒔くこと、その後の対応等丁寧にお話しをいただきました。参加者さんも土の話しなどは、とても興味深く学びになったとお伺いしました。

動く鉢の仕様の説明などを、企画者の村山修二郎の方から話しをいたしました。
第一回目として、とても素晴らしいスタートになるお話しや気づきなどを皆さんと共有することができました。

南三陸のYES工房訪問と、森のテラス土をいただきに伺いました。


森のテラスの、土です!

動く鉢参加者に送る土になります。貴重な土です。

2020年10月8日

20201008北秋田森のテラス
クリの木の下の土をいただきました。草も多く、採取するのは少し大変でした。

20201008北秋田森のテラス
いろんな生き物の痕跡が、、。リアル土です。

土の色が黒っぽいです。このサツマイモ畑の土をいただきました。

運び出す際にお手伝いいただきました、片岡さん。ここの畑で働いています。2014年の大館・北秋田芸術祭に参加し森のテラスに伺って以来頃いつもお世話になっています!

こちらは、クリの木の下です。オーナーの山田さんにもお手伝いいただきました。ありがとうございます! 森のテラス全体を設計といいますかつくっている方です。すばらしい環境、すばらしい在り方で、すばらしい地域のコミュニティです。

20201008北秋田森のテラス
さつまいも畑です。

20201008北秋田森のテラス
ちょうど、1日前とかにさつまいもを取り出したようで、まだ小さいさつまいもが残っていました。

南三陸のYES工房です!

動く鉢の制作をしていただいています工房です。工場見学といろいろなお話を聞かせていただきました。

2020年9月21日

20200921宮城県南三陸
YES工房に行ってきました! 中学校の跡地で、支援学級の校舎をリノベーションして工房と販売、事務所として使っていました。良い雰囲気です。

20200921宮城県南三陸
店内は、間伐材で制作されたもの、タコをモチーフにしたもの、繭で作られたものなどが販売されていました。

植物の命。木の香り。とっても素敵な場所です。

販売する棟の床の下から植物がひょっこりと。

こちらにも。踏まれないように、生かしているのです。とっても優しい。どんなものにも命がるという思いが伝わります。

木工場。奥は体育館だった場所かな。

工場は、何かわくわくと。

このスペースで、ワークショップや制作もするようです。

YES工房の各施設を案内していただきました。

様々な方が来ていまして、GAKUTOさんなどの芸能人や政治家さんなどの復興だこが並ぶ。

1階奥には、工房がありました。

ハイテク機器で木工の商品が作られています。

2階には、ワークショップ体験スペースがありました。

YES工房の生まれた経緯。

20200921宮城県南三陸
右の方が工場を統括している棟梁です。左は、会長の大森さんです。動く鉢制作の打ち合わせもしました。見えている鉢は、私が試作したものです。

20200921宮城県南三陸
帰り際。すごい場所に立っていることがわかります。階段の上が、元校庭が広がっています。


東京ビエンナーレ2020 プレイベント HOW TOKYO BIENNALE? 東京ビエンナーレ2020 計画展

2019年10月12日

20191012神田
東京ビエンナーレ2020 プレイベント
会期:2019年10月12日(土)-11月4日(月・祝) 
会場:アーツ千代田 3331 1階 メインギャラリー

20191012神田 
東京ビエンナーレ2020プレイベント
動く土動く植物の概要予告の展示

20191012神田
東京ビエンナーレ2020プレイベント
アーティスト展示販売サイト
緑画と草木塔

フィールドワーク/緑を探して豊洲と神田周辺の都市を歩く

2019年7月4日+3月24日

20190704豊洲

豊洲の街をはじめてあるいた。無機的な大きな建物と車の音。もちろん土面はない。

20190704豊洲

近くの小学校から子ども達が帰宅のため出てきた。ゆっくりとこの道を歩いていく。マンションや高層の企業のビルが立ち並ぶ。大きなガラスの自動ドアに子どもの中に吸い込まれるように家に帰る。

20190324神田

多くの古いビルが倒され、巨大なビルがまた立つ。緑は追いやられてすでに残りわずか。

20190324神田

この風景が東京都市部の現実。無彩色であり緑や土の色を見つけられない。

東京ビエンナーレ参加することが決まり、自身のプロジェクトのために、リサーチ・フィールドワークをはじめて行った時の様子を紹介。

2019年2月11、12日

当初は、文京区や台東区の下町の路地などをターゲットに動きはじめました。何日も歩き、町と植生との関係を確認していきました。墨田区での地域活動として「路地園芸術祭」を何年も行って来ているので様子はわかっていたものの、千駄木、谷中、根津の独特の地域性は他にないコアな世界で驚きました。ただ、すでにコミュニティが出来上がっている、町の威厳と言うのか歴史とともにつながってきている生活状況は明快であった。自身が動いて植生を見て回る中、都市で歩く、動く、そこに植物がぽつぽつと存在し、緑が点でつながる様子を見ながら、植物の動的なことを思い出す。ただ、アスファルトの下にあって動けない土。人が踏めない土面。
動く土、そんな光景は自然界では当たり前、動く植物、常に干渉しあって動的に生命を燃焼させているのが植物。都市の中でふっと自然と、今回のプロジェクトのタイトルとして、動く土 動く植物が現れました。

20190212文京区千駄木

撮影時に気づかなかった、台にキャスターがついていた。

20190212文京区千駄木

こちらにも、キャスター付きの植物を乗せる台。と言いますか、上の木枠の簡易的な看板のようなものが気になる。花屋さんのようです。

20190212文京区千駄木

小道に居酒屋が並ぶと同時に植物が彩りをつけている。

20190211文京区千駄木

よみせ通り。千駄木の代表する商店街。店先に植物を置いて育てている光景は、下町の生活感がよく出ている。

20190211文京区千駄木

時に、えっと思う植物のあり方、光景に出会えるのが下町の路地園芸。

20190211文京区千駄木

生垣的に木を配し、鳥が来ないように光るデスクなどをつけているのも人がしっかりと関わる植生と言える。